ドラッカーコラム <経営者の役割>
ドラッカーマネジメントに学ぶ 上司および紳士として不適格な人
厳しいプロは、高い目標を掲げ、それを実現することを求める。誰が正しいかではなく、何が正しいかを考える。頭のよさでなく、真摯さを大切にする。つまるところ、この真摯さなる資質に欠ける者は、いかに人好きで、人助けがうまく、人づきあいがよく、有能で頭がよくとも、組織にとって危険であり、上司および紳士として不適格である。
ピーター・ドラッカー『現代の経営』
“紳士”を考える
■確かにいます
人好きで、人づきあいもく、頭がいい人。立ち回りの上手な人に限って、利のあるところに集まり、利なきものから遠ざかる。人と繋がっているか、切り離れているか、物理的な要素のみで裁断する。それが厳しいビジネスの世界だ!、と言ってしまえばそうかも知れません。だとすれば、わたしはそんなビジネスの世界を変えたいと思っています。
■正しいと考えているものが
信念だとするならば、利害だけが、人間の行動を決める基準ではないはずです。人間は、精神的なつながりを求める社会的な存在です。高い目的に志を置き、それを実現しようとするのは、貫く信念があるかないか、によるのではないかと思います。
■自分にとって
何が正しいか、ではなく、社会にとって何が正しいかを考え抜く人こそ、社会にとって、組織にとって、必要な人だと思います。そんな人こそ、紳士と呼んでいいと思います。
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